−ディフレクタ修理編(2002-09-15〜2004-08-22)−
この部品はとても錆びやすいのでいずれは現行の車のようにFRP化を考えています。
塗装剥離(2002-09-15更新)
塗装の剥離にはいつも使用しているリムーバで行ないます。
剥離にリムーバを使用すると、残留した剥離剤が後で錆の原因になるので、使わない方が良いという声もありますが、
はずしてしまったパネル単品ではきちんと洗浄しやすいので作業効率を考えて使用します。
板金屋さんでは、剥離にも意外と手間がかかるそうで、工賃の半分くらいは剥離代らしいです。
さて、このリムーバは手のひら以外に付くと、蜂に刺されたように激痛が走ります。(ほんの1滴でも)
これを使おうと思っている方は、説明書にもありますが防護をした方が良いです。
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2004/6月現在、入手できなくなってしまい、最近はスケルトンMというので剥がしています。
このスケルトンMはさらに刺激的なので、防護は完全にしないとひどい目にあいます。
剥離が終わって油断したときに手のひらについてしまい、ちっちゃな水ぶくれができて、
かゆ痛いという最悪の状態になりました。
最初の一塗りです。これを塗ったらもう後戻りできない・・・。
1〜2分くらいすると、塗装が自然にシューという音をだして一気に浮き上がってきます。
これをワイヤーブラシでこすり落としていきます。1回では取れないので何回か塗っては剥がしを繰り返します。
ワイヤーブラシでこする時も目に入らないように気をつけます。
とりあえず板金対象の部分から剥がしていきます。パテがたんまり塗ってあるのは剥がす前から分かって
いたので何度も剥離剤を塗って剥がしていきます。
そして全部剥がし終わったのがこれ↓。(所要時間 2時間くらい)
患部はまぁ何とか素人でも板金で来そうなレベルでした。
きれい見えた他の部分もこのとおり。以前、トランクを塗った時もこんなミミズが這ったような錆びが
いたる所にありました。車体の方にもいっぱいあるんだろうなぁ。
板金(2002-9-16更新)
アストロプロダクツで板金ハンマーセットが格安で売っていましたが、今回は島村五郎の遺品である60年前の
ハンマーを使用します。(これ↓)
あて板は、工作室に転がっていた5cm角で厚みが2cmくらいの鉛のブロックです。
手で触りながら平坦になるようにたたいて均していきます。ほとんど勘の世界です。最初は凹凸が1mm位ありましたが、
ハンマーの打跡が軽く残るのみくらいまで調整していきます。
出来上がりはこんな感じ↓。
来週末は晴れるといいのですが。
錆落とし(2002-9-17更新)
サンドブラストができるまで、とりあえずホルツのケミカル剤で錆を落とします。
これは錆の部分に塗っておくと酸洗いのように錆が落ちます。でも付属の刷毛はちっちゃいので広い面積を塗るには
別に用意した刷毛で塗ると良いでしょう。
突然再生再開!(2004-7-25更新)
FRPでレプリカ品を作るつもりでしたが、車検に間に合いそうにないのと、凹んでいない物を入手したので
型取りには程度の良い方を使うことにして、再生作業再開しました。
下地処理はしてあったので、エスコを塗装中です。いまいち硬化に時間がかかるのと、塗膜がしばらく
柔らかいのが気になります(ボルトを締めても大丈夫なくらいの完全硬化は1ヶ月くらい?)が、先に塗装を
済ませた部分を見ても錆はまったく発生していないので、防錆効果は抜群のようです。
一緒に、北の大地から送られてきたフロントマスク?も再生です。
再生終了!(2004-11-28更新)
しばらく更新をサボっていましたが、とっくに完成していました。。。
磨きだしは山屋商店さんお勧めの↓で磨き出しです。
手で磨くものだそうですが、手持ちのBOSHサンダーにバフをつけて磨いてしまいました。
気持ちいいくらいにピカピカです。今後は車体完成後、FRP化の検討に入りますが、ひとまずこの章はこれでおしまい。