−燃料タンクコーティング−
(2008年7月)


燃料タンクコーティング

 オーディオ試験のため路上に出たところ,遂に当ガレージの車両も燃料配管に錆が詰まって路上で止まってしまいました。
 家の近所だったので,エンジン側の配管をはずして吹いたところ,錆が逆流してはずれ,何とか再始動に成功して命からがら帰ってきました。
 セルを回しすぎたので充電。。。

 このあと,またマルゼンさんに運んでタンクを下ろし,配管のチェックをしました。

 液面センサーは時々錆を取っていたので,タンクの状態は分かってはいましたが,錆はそれなりだったはずなのに???

 動かなかった原因は,燃料を吸い上げている配管についていたフィルターでした。

 この中が錆で充満していました。配管の錆が詰まっていたようでした。
 本当はフィルター部から光が入って中がよく見えるはずですが,錆で光が透過していません。。。

 燃料の給油口です。蟲みたいな錆が中まで一杯付いています。
 まぁ,30年分なので仕方ないですが。。。

 錆取りに使ったのはWAKO’Sの「ピカタン」
 他にも色々ありますが,タンクシーラとセットでお買い得であったこと,セットのタンクシーラが上塗りOKであったのでこれにしました。
 P○Rは扱いが難しい(上塗りができるか?)ので今回も使用見送りです。

 65Lタンクですが,65L入れるとタンクを持てなくなるので,ピカタンを2本買って40L分入れました。

 ピカタンを入れる前にKUREのシトラスグリーンを入れて脂分を落としました。
 その後,説明書の通り熱湯を入れました。40Lを2Lのやかんで沸かしたので大変でした。。。


 液量が足りないのでひっくり返したり,横にしたりしてそれぞれ1日放置しました。また増量の為,お湯が冷えた後は,3重にしたビニール袋に空気を入れた簡易風船も入れました。
 2日目以降は熱湯の効果はないので,ソーラーパワーを利用するため炎天下放置です。(せめてこのぐらいはエコで。。。)
 なのでこの作業は夏がお勧めです。冬ではたぶん錆は落ちないでしょう。

 タンクの栓は風呂の栓を使いガムテープ固定しました。
 細配管は椅子のゴム足をかぶせたり,たまたまあった小さなゴム栓をしました。
 
 なんとびっくり。ジャボジャボしただけで,ほとんどこすっていないのに,地金になりました。

 かなり夜間作業であったので中がよく見える写真がなくてすみません。

 この後もいきなり錆びたりすることはなく値段の分だけ良い商品でした。

 サ○ポールやRSR1○○○は値段的には安いですが,水洗い中にいきなり錆びたり,後日はげしく錆が再発するので扱いが難しいです。

 出てきた廃液。
 ピカタンはもっと真っ赤なのですが,まっ茶色。。。

 でもこの中に燃料配管を放り込みましたが錆は約12時間で落ちました。

 中をアルカリ性か中性の洗剤でよく洗って,乾燥させます。
 錆の砂と泥がかなり出てきました。
 この後,一晩,乾燥させました。
 一部取りきれなかった部分の錆はレノバスプレーを吹いておきました。
 一応,ほかの錆びた鉄板でレノバスプレー⇒タンクシーラ⇒ガソリン拭きをテストして大丈夫でした。
 
 WAKO’Sのタンクシーラは2液性なので封を開けてもいきなり固まるようなことはなく,扱いやすいものでした。
   
 タンクシーラも2セット分入れました。
 タンクの栓は風呂の栓を使いましたが,使っていると外れてくるので,ガムテープで固定しておきました。
 基本的には2回施工なので,最初に1セット目を入れます。300mlあればガンで吹けばこの程度の面積なら十分塗れるはずなので,タンクを振り回した後,底にたまった液をスプレーガンに入れてさらに吹きました。
 シーラにシーラ抜き用の注射器とチューブが入っていますが,これを使って吸い取ったシーラを天井面などシーラが付着しづらいところにかけることができて重宝しました。
 2回同じことをしてバッフルまで大体シールできました。
 (ただ,一番奥のバッフル裏は見えないので不明)

 炎天下での作業であったので,ドライヤーなどは必要なく,無事に1セットが2時間くらいで完全硬化しました。
 排出したシーラは2回の合計で50ccでした。

 説明書ではガソリンはさらに1日後に入れるように書いてあります。
 
 錆だらけだった燃料配管にもシーラをガン吹きしました。
 フィルターはガソリンカスも付いていたので,キャブクリーナできれいにしました。
   
 中がきれいになったので外側もお化粧直しです。
 
 裏も。
   
 止め輪はオキツモの焼き付け塗装です。
   
 センサーは時間切れで,配線が外せなかったので中途半端な処理です。
 帰還後に再度処理します。


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